SEAnews 2005-04-06 ArtNo.35304

【ムンバイ】非農業収入の拡大に伴い農村部の需要が降雨量や農業生産に左右される度合いは薄れており、耐久消費財や二輪車のメーカーは、農業生産の不振に関わらず、2005年の営業額に占める農村売上の比率が拡大するものと予想している。
エコノミック・タイムズが4月4日報じたところによると、農村住民の2004年収入に占める非農業収入は51％以上に達したものと予想される。非農業収入の拡大は製造／ホテル／レストラン／通信部門により牽引されている。
耐久消費財産業は農村と小都市(semi-urban)市場で高い成長を記録しており、2005年度総売上に対する農村売上の貢献は65－70％に達するものと見られる。
応用経済調査全国委員会(NCAER:National Council of Applied Economic Research)によると、農村部における財の購買に弾みがついている。地方の金融業者は全国的金融機関とタイアップし、低利の消費財購入ローンを提供するようになった。現在耐久消費財売上の70％以上は中価格もしくはマスエンド製品で占められている。しかしフラットＴＶや霜取り不要冷蔵庫等のハイエンド耐久消費財の販売に対する人口10万未満の小都市の貢献が高まりつつある。
市場調査会社ORG-GFKによると人口10万未満のタウンは目下テレビジョン販売の33％に貢献しているが、この種のタウンにおけるハイエンド耐久消費財の販売は214％の成長を見ている。この結果、冷蔵庫販売全体の28％を占める霜取り不要冷蔵庫の売上は31％、洗濯機販売全体の20％を占める全自動洗濯機の売上は54％、それぞれ成長した。
低金利の融資便宜や、旺盛な農村需要、二輪車を初めて購入する若者層の急増で、過去5年間、二輪車市場は年率10％の成長を遂げ、今やインドは世界第2の二輪車市場に成長した。また、モーターサイクルと自動変速スクーターへのシフトが急速に進んだことから、モーターサイクル販売は年率30％の成長を遂げ、2002－03年には二輪車販売全体の74％を占め、自動変速スクーター販売は同期に年率22％の成長を遂げ、二輪車販売全体の11％を占めた。