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2005-04-15 ArtNo.35360
◆Posco、年産1200万トン鉄鋼プロジェクト覚書見送り
【ブーバネスワル】韓国の製鉄会社Pohang Steel Company (Posco)がオリッサ州に100億米ドルを投じて年産1200万トンの鉄鋼プラントを設ける計画の覚書調印が見送られた。
ビジネス・スタンダード、インディアン・エクスプレス、エコノミック・タイムズが4月13/14日報じたところによると、Poscoとオリッサ州政府は4月14日に覚書を取り交わすはずだったが、鉄鉱石の輸出を巡る意見の不一致から調印が見送られた。
PoscoのChang Oh Kang社長とオリッサ州のNavin Patnaik首席大臣は、今年2月にニューデリーで近く覚書に調印するとの共同ステートメントを発表していた。しかし4月7日にオリッサ州議会において野党から「Poscoは鉄鋼プロジェクトに必要な量を遙かに上回る鉄鉱石の割り当てを求めているのではないか」と質された州政府の答弁内容が問題になり、双方の話し合いは再び膠着状態に陥った。
PoscoのTae-Hyun Jeong取締役兼GM(戦略企画部)及びRyu Ho-Chanインド・プロジェクト・チーム主任に率いられるPosco代表とSubas Pani総務次長/Bhaskar Chatterjee鉱業部次長等から成るオリッサ州政府代表は過去数日集中討議を行ったが解決策が見い出すことができず、14日の覚書調印は見送られたと言う。
Tae-Hyun Jeong氏によると、インド産鉄鉱石のアルミナ含有率は標準を2~3%上回る。このためオーストラリア産鉄鉱石とブレンドする必要がある。オーストラリア産鉄鉱石の価格はインド産鉄鉱石のそれを30-40%上回るが、インドで高品質なスチールを生産するにはそうする他ない。従ってPoscoはインド産鉄鉱石とオーストラリア産鉄鉱石の交換を提案、オリッサ州政府は必要量の15%までの鉄鉱石を輸出することを認めたと言う。
しかし、この点に関してオリッサ州政府筋は、「州政府の鉱業政策に妥協を加えた訳ではない」と語った。それによるとPoscoは鉄鋼プロジェクトのために向こう50年間に10億トンの鉄鉱石を採掘する権利の承認を求めたが、州政府のポリシー上25年以上の鉱業権を認めることはできず、年産1200万トンの鉄鋼プロジェクトが同25年間に必要とする鉄鉱石の量は4億8000万トンを超えないはずと言う。
Tae-Hyun Jeong氏は13日、「双方は冷却期間を設けることで合意した」と述べるとともに、「早期に話し合いのテーブルに戻れるよう期待する」と語った。同氏によると、双方は話し合いを再開する以前に他のプロジェクトを検討すること、Poscoはオリッサ州政府の提案内容に再考を加え、オリッサ州政府はPoscoの条件に見直しを加えることを相互に確認したと言う。
オリッサ州政府オフィシャルによると、交渉は依然として続けられており、同州がメガ・プロジェクトを喪失する恐れはないと言う。
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