SEAnews 2005-04-20 ArtNo.35398

【バンガロール】インドの乗用車(Car)産業は2004年に30％の成長を遂げ、インドは世界で最も急成長する自動車市場になった。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが4月14日、国際自動車工業連合会(OICA:Organisation Internationale Des Constructeurs D'Automobiles)の最新レポートを引用し伝えたところによると、2004年を通じてインドの乗用車生産は30％の成長を遂げ、成長速度で世界のトップに立った。2位はブラジルの17％。
また生産台数も117万8000台と、前年に比べ2ランク・アップ、11位に浮上した。前年11位のイタリアは前年比19％減の83万3000台で14位に後退した。前年83％の成長を遂げた中国は一転して前年比15％減の231万6000台にとどまったが、7位の座を維持した。トップ・スリーの順位は、日本：前年比3％増の872万台、ドイツ：同1％増の519万2000台、米国：同6％減の422万9000台と、変わらなかった。
コンサルタント会社AT KearneyのNagi Palle氏(自動車担当)によると、インドで販売される乗用車の75％は1万米ドル以下で、依然貧弱な市場と言わざるを得ない。1人当たりの国内生産(GDP)が1000米ドルに達した段階でマス・モータリゼーションが始まるものと見られる。中国の1人当たりＧＤＰは1200米ドル前後だが、中国市場の成長は鈍化している。Toyota Kirloskar Motor取締役のT. Ino氏は、「今世紀中にインドは世界最大規模の自動車市場の1つに成長するだろう」と予想した。