SEAnews 2005-05-06 ArtNo.35490

【ムンバイ】Jumboグループは放送機器子会社New Videoの全持ち分を地元情報技術(IT)ハードウェア・メジャー、CMS Computersに売却した。
エコノミック・タイムズが5月4日伝えたところによると、New VideoはSTAR、Balaji Telefilms、Doordarshan等の放送会社に放送機材を納入するとともに、アフター・セール・サービスや保守サービスも提供している。New Videoはまたソニーのプロフェッショナル製品や放送機器のインドにおける最も古いディストリビューターに数えられる。
年商500クロー(US$1.148億)のＣＭＳは、システム統合／施設管理／ＩＴ＆ＩＴ対応サービス(ITES)／訓練／流動性管理／ソフトウェア・サービス等を手がけ、IBM、Hewlett Packard、Oce、StorageTek、Polycom、DataCard等の製品やソリューションの公認サプライヤーを務めている。過去28年間にわたりＩＴ関連のサード・パーティー・メンテナンス業務も務めて来たＣＭＳはNew Videoの買収を通じサービス・ビジネスを拡張できる他、New Videoをプラットフォームに製品ポートフォリオを拡大できる。ＣＭＳは買収手続き完了後、製品のクロス販売を行うものと見られる。ＣＭＳはNew Videoの100人ほどの従業員を引き継ぐが、これらの従業員はマハラシュトラ州Mumbai市内を初めとする6カ所に分散している。ＣＭＳはIFC Washingtonから2300万米ドルの資金を得た代償として、自社の10％持ち分を後者に提供している。
一方、Jumboグループはインド国内における組織再編計画の一環として最近、アルコール飲料部門Shaw WallaceをVijay Mallya氏に率いられるＵＢグループに、建設会社Hindustan Dorr-Oliver持ち分をIVRCLに、それぞれ売却した。New Video持ち分の売却はこれらに続くもので、ムンバイ拠点のSinghi & Associates Advisorsが組織再編計画の顧問を務めている。Jumboグループは既に数ヶ月前から再編に着手しており、ロジスティクス会社Gordon Woodroffe Logistics持ち分も、ムンバイ拠点の海運・ロジスティクス会社James Mackintoshに売却した。