SEAnews 2005-05-13 ArtNo.35539

【ニューデリー】カルナタカ州Bangalore拠点のEncore Software Ltd(ESC)と科学産業調査評議会(CSIR:Council for Scientific and Industrial Research)は、18ヶ月前に共同で開始した『新千年紀インディアン・テクノロジー・リーダーシップ・イニシアチブ(NMITLI:New Millennium Indian Technology Leadership Initiative)』の下、『ピープルズ・コンピューター』と銘打った1万ルピー(US$230)未満の“モバイル・デスクトップ”を完成させた。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが5月10／11日伝えたところによると、ＥＳＣのVinay Deshpande会長は10日記者会見し、新製品をお披露目した。Linuxベースのコンパクト・モバイル・デスクトップは、“Mobilis(1万ﾙﾋﾟｰ前後)”、“Mobilis TFT(1.5万-2万ﾙﾋﾟｰ)”、“SofComp(1万ﾙﾋﾟｰ未満)”の3モデルから成り、言語処理、会計処理、グラフィック・プレゼンテーション・プログラム、電子メール、ウェブ・ブラウジング、オーディオ／ビデオ・メディア・プレヤー、テキスト・ツー・スピーチ、ブック・リーディング、データ・ベース等の基本ソフトを搭載している。ヒンドゥー／カンナダ／マラティを含む多言語に対応、タミール語とテルグ語に関しても準備を進めている。しかしメモリが512ＭＢのため、記憶装置を別に装備せねばならない。同様にオーディオ／ビデオ・アプリケーションを利用する際も外付けＣＤＲドライブを準備する必要がある。
Mobilisは重量750グラム、7.4インチＬＣＤスクリーンと携帯キーボード付きで、バッテリーにより6～8時間連続使用できる。ワイヤレス・インターネット接続を可能にするＧＰＳ及びＧＰＲＳキャパシティーを備えており、スマート・カードのリード／ライト機能にも対応できる。SofCompは手帳サイズのＣＰＵ、15インチ・モニターを装備している。
価格は年産5万－10万ユニットをベースに設定したが、既に多くの引き合いが寄せられているため、同生産目標は実現できそうだ。これらの製品は3～4ヶ月以内に市場に投入される。今日国内には1300万ユニットのパーソナル・コンピューター(PC)が存在するに過ぎない。Wintel (Windows and Intel-based)ＰＣは、ハイコストで、世界人口の4分の3の人々には手が届かないと言う。