SEAnews 2005-05-30 ArtNo.35616

【コルカタ】Haldia Petrochemicals Ltd (HPL)取締役会は28日、アムステルダム拠点の化学企業Basell NV権益買収問題等に関して話し合ったが、ＨＰＬの主要プロモーターを務める西ベンガル州政府とThe Chatterjee Group (TCG)の間の意見の一致は得られず、ＨＰＬがBasell NV権益買収に参加するか否かの方針決定は持ち越された。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが5月29日報じたところによると、この日の会議では州政府が37％のＨＰＬ持ち分をＴＣＧに売却する問題も結論が得られなかった。取締役会後記者会見したＴＣＧのPurnendu Chatterjee代表は、法人債務再編(CDR:corporate debt restructuring)案が正式承認されたことを強調、主要議題2件が何れも合意に至らなかったことにはできるだけ触れぬよう努めた。記者会見にはＨＰＬのTarun Das会長と西ベンガル州政府工業部のSabyasachi Sen次長も同席した。
Das会長によると、取締役会はＨＰＬのBasell買収計画参加に関する提案を受理したが、如何なる決定も下さなかった。Chatterjee氏によると、新融資機関はBasell買収計画へのＨＰＬの参画を認めている。
Sen氏によると、ＨＰＬの設備能力を30％拡張すること、及び下流部門への進出が検討されている。
西ベンガル州政府のＨＰＬ持ち分をＴＣＧに譲渡する問題に関しては、3人とも「問題は検討中で、結論に至るまで協議を続ける。同問題に如何なる障害も存在しない」と語った。しかしChatterjee氏は「プロモーター間の協議内容を全て公開することはできない」と付言した。