SEAnews 2005-06-01 ArtNo.35637

【ニューデリー】Tata Teleservices Ltd(TTL)は2008年までに全国の20サークルに固定無線電話(FWP:Fixed Wireless Phone)600万回線を増設するため、2500クロー(US$5.74億)の資本支出を予定している。
デカン・ヘラルドが5月30日、ＴＴＬのHarish Bhat社長(ﾏｰｹｯﾃｨﾝｸﾞ)の言として報じたところによると、“Walky”商標でＦＷＰサービスを提供しているＴＴＬは過去24ヶ月間に既に1500クロー(US$3.45億)を機械設備に投じたが、上記の金額はこれとは別に投資される。これによりＴＴＬは世界最大のＦＷＰ業者の地位を維持できる。
ＧＳＭ業者は、ＦＷＰの移動性拡大に懸念を表明しているが、Bhat社長は、「ＦＷＰ端末はサイズも重量もＧＳＭ端末の10倍以上で、ＦＷＰがＧＳＭと同じ土俵で競争することはできない」と、一蹴した。同氏によると最近のＦＷＰサービスに関する政府通達に従い同社の顧客は『制限区域(restriction zone)』内に封じ込められていると言う。
とは言え消費者のＦＷＰサービスに対する反応は極めて良好で、現在同社のＦＷＰ顧客は約250万人にのぼる。消費者は153ｋｂｐｓの高速インターネット・アクセス、ショート・メッセージ・サービス(SMS)、スピーカー・フォーン、発信者番号(CLI:Caller line Identification)等の機能に大きな利点を見出している。
国内のＦＷＰ契約者は合計500万人近くに達しており、これに対して有線電話契約者は約4000万人を数える。過去3年間のモバイル・カテゴリーの成長は目覚ましく、先月までに契約者は5200万人を突破した。5000万人の契約者ベースを保持する固定電話業者は、2億5000万人以上の個人に電話サービスを提供している勘定になる。これに対して5200万人の携帯電話サービス契約者は、自分1人で電話サービスを利用していると言う。