SEAnews 2005-07-27 ArtNo.36000

【ムンバイ】Tataグループ傘下の国際電話会社Videsh Sanchar Nigam Limited (VSNL)は、音声／データ／ＩＰ／移動体信号サービスの卸売ビジネスを手がけるナスダック登録企業Teleglobe International Holdings Ltd(TIHL)を2億3900万米ドルで買収する。
インディアン・エクスプレス、ビジネス・スタンダード、デカン・ヘラルド、ザ・ヒンドゥー、エコノミック・タイムズが7月26日伝えたところによると、ＶＳＮＬは25日以上の発表を行った。それによると、ＴＩＨＬは北米／欧州／アジアをカバーする全長6万キロの海底ケーブル・ネットワークを保持し、ＶＳＮＬはＴＩＨＬの買収を通じ世界の音声サービス卸売会社トップ・スリーに列する。
全世界の電話会社1400社を顧客(内400社は移動体通信会社)にするＴＩＨＬは2002年に破産を申請した後、米国の投資会社2社Cerberus Capital Management L.P. 及びTenX Capital Partners LLCにより1億2500万米ドルで買収され、2004年に国際長距離電話会社ＩＴＸＣにより再度買収された。
ＴＩＨＬは2004年度に売上10億米ドル、純損失2100万米ドルを計上、今年第1四半期の売上は4100万米ドルアップしたが、損失は前年同期の240万米ドルから840万米ドルに拡大した。2004年12月末時点のＴＩＨＬの資産は5億5700万米ドルと評価される。
ＶＳＮＬはＴＩＨＬを、子会社のVSNL Telecommunications (Bermuda)と合併する計画だ。買収手続きは、ＴＩＨＬ株主及び米国・カナダ当局の承認を得た後、6か月で完了するものと見られる。ＶＳＮＬは必要な認可手続きが完了後、買収費の支払いを行う。買収費は内部資金と借入で賄うと言う。