【ニューデリー】Kamal Nath商工相は29日、中川昭一経済産業相に対し、「Gurgaonにおける最近の出来事は孤立的事件であり、インドの投資環境を反映したものではない」と理解を求めた。これに対して中川経産相も、「今回の事件が日本企業のインド投資に影響を及ぼすことはない」と保証した。
インディアン・エクスプレスとヒンドゥー・ビジネス・ラインが7月30日伝えたところによると、両相はこの日、ジュネーブで会合し、以上の点を確認しあった。
一方、エコノミック・タイムズとヒンドゥー・ビジネス・ラインが7月29／30日報じたところによると、Gurgaonにおける警官隊との衝突で負傷したHonda Motorcycles and Scooter India Ltd(HMSI)の労働者は29日、連立与党、統一進歩連合(UPA:United Progressive Alliance)議長を務めるSonia Gandhi女史に面会、解雇された労働者の地位を回復させるため、女史の仲介を要請した。
ＨＭＳＩ労組のSuresh Gaur議長は、女史と会談後記者会見し、「ガンディー女史は労働者の正当な権利が回復されるよう仲介役を務めることを約束した」と語った。20人の労組代表とともにガンディー女史の住宅を訪問した際、記者から「全インド労働組合会議(AITUC:All India Trade Union Congress)傘下のHMSI労組は、左派政党に失望したのか」と質問されたGaur氏は、「ＨＭＳＩ従業員は僚友を全面的に信頼している。今日は労働者の負傷状況をガンディー女史に示し、無慈悲な当局の仕打ちを訴えるのが目的」と語った。HMSI労組は、会社側に解雇の取り消しや、Hero Hondaと同水準の給与を要求していると言う。
インディアン・エクスプレスが30日、ＨＭＳＩディーラー筋の言として伝えたところによると、受注から引渡までの顧客の待ち時間はこれ以前には1週間ほどだったが、今では1ヶ月以上に達しており、ディーラーは単に顧客の怒りを買ったばかりでなく、大きな損失を被ったと言う。