SEAnews 2005-08-19 ArtNo.36146

【ムンバイ】ソフトバンクはインドの地元ソフトウェア会社、VisualSoft Technologies Ltd(VTL)総発行株式の14％に相当する279万6596株を1株127ルピー、総額35.5クロー(US$815万)で買収した。
エコノミック・タイムズ、ヒンドゥー・ビジネス・ライン、ザ・ヒンドゥーが8月18日報じたところによると、ソフトバンクはモーリシャス登録子会社SAIF II Mauritius Company Ltdを通じ、ＶＴＬプロモーター及びそのパートナーの37％の持ち分の一部を買い取った。
ＶＴＬのD.V.S. Raju会長によると、これはソフトバンクのＶＴＬに対する戦略的投資で、ソフトバンクはＶＴＬの新市場開拓を支援するものと期待される。ＶＴＬはこれまで複数の潜在的戦略投資家と関係交渉を進めて来た。Raju氏は経営を補強する狙いから最近マネージグ・ディレクターのポストを退き、後見人の役割を担う方針を決めた。ソフトバンクの今回の投資とソフトバンクの役割は、ＶＴＬのビジネスに新たな方向性を与える。
Raju氏はこれ以上、ＶＴＬ持ち分を手放す考えを否定する一方、他のプロモーターがこの点に関して如何なる考えを抱いているかはコメントできないと語った。もしＳＡＩＦがさらに1％ＶＴＬのシェアを買い増すなら、公開買付義務が生じる。
ＶＴＬのV. Krishnan財務担当重役(CFO)によると、これにより外国機関投資家のＶＴＬ持ち分は合計約22％になった。これにはCitibankが保持する5％のシェアが含まれる。
今回の取引以前には、地元プロモーターとその関係者が37.34％、地元の一般投資家が34.21％、非居住インド人(NRI)が2.48％、非公開企業(private corporate bodies)が18.38％のシェアを保持していたと言う。