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2005-09-02 ArtNo.36231
◆JB Chem、ロシアで製薬会社の大型買収準備
【ムンバイ】JB Chemicals and Pharmaceuticals Ltd(JBCPL)はロシアの複数の製剤(formulation)/医薬品包装会社に照準を合わせ、インド製薬会社としては最大規模の海外における企業買収を準備している。
ビジネス・スタンダードが8月31日、JBCPLのDinesh B Mody取締役の言として伝えたところによると、ロシアは同社にとって最大の輸出市場で、複数の買収ターゲットをリスト・アップしている。Mody氏は「買収計画への投資は大規模なものになる」と語ったが、具体的数字を明らかにしなかった。観測筋はJBCPLの年間売上げを上回る可能性があると見ている。ちなみに同社の昨年の年商は371クロー(US$8520万)を記録した。同筋によると、JBCPLは、買収対象企業の資産を抵当に買収資金を借り入れるいわゆるレベレッジ・バイアウトを図っているものと見られる。JBCPLの良好な財政状況から言っても、資金調達はそれほど困難ではないと言う。
Mody氏によると、JBCPLは薬事チーム(regulatory team)を組織し、世界の後発医薬品(generic drugs)市場の開拓に取り組んでいる。薬事チームは、製剤開発/分析検査/品質管理/製造拠点構築等の面で、同社国際部に支援を提供している。ロシアにおける企業買収もこうした計画の一環である。JBCPLはフレンドリーなロシアの投資環境に注目しており、ロシアの合弁パートナーも物色している。
JBCPLは1994年にモスクワに事務所を設け、自由化されたロシア市場の開拓に乗り出した。現在、ロシアと独立国家共同体(CIS)に45の代理店、35のディストリビューターを有する。JBCPLの咳止めシロップ『Doktor Mom』のロシアにおける年間売上げは80クロー(US$1837万)以上にのぼり、マーケット・リーダーの地位を築いている。ロシア市場はインド同様が後発医薬品が主流で、インドに比べ人口は少ないものの、1人当たりの医療費支出は大きく、ロシア製薬市場はインド同様100%の成長を遂げている。
JBCPLの2005年3月期純益は59クロー(US$1355万)をマーク。今年の予想売上げは450クロー(US$1.03億)、その60%が輸出収入で占められる見通しだ。JBCPLは強みとする研究/薬事/財政/マーケッティング/製造の5領域を梃子にしたパンチラトナ(Panchratna)ビジョンの下、2008-09年までに1000クロー(US$2.3億)の年商達成を目指していると言う。
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