SEAnews 2005-09-12 ArtNo.36288

【ムンバイ】Pramod Mittal／Vinod Mittal両氏に率いられるアラブ首長国連邦拠点のGlobal Steel Holdings Ltd(GSHL)はIspat Industries India Ltd(IIL)の支配権を掌握した。
エコノミック・タイムズが9月9日報じたところによると、GSHLはIspat Steel Holdings (ISH)や内外の投資会社を通じてIILの52.68％の権益を手に入れた。ＩＳＨはIILの37.14％、GIHLは同6.73％、Securex Holdingsは同3.48％のシェアを握っている。これに対して地元のプロモーターは4.83％のシェアを保持している。
GSHLのPramod Mittal会長はIILの支配権益を手に入れたことを確認したが、世界各国に合計1400万トンの鉄鋼製造施設を擁するGSHLを上場する計画に関してはコメントを控えた。GSHLはIIL債権者にも買収計画を説明したようだ。金融機関はIILに5600クロー(US$12.86億)のエクスポージャーを有し、合計13％のＩＩＬ株式を握っている。
過半数権益を掌握したことにより、IILの業績を梃子に新たな企業買収を行うこともできる。IILは強固な資産基盤を有することからGSHLの連結ベースの業績も改善する見通しだ。GSHLの資産は70億米ドルを超え、IILはGSHL傘下の最大企業になる。ブルガリアの製鉄会社Kremikovtsi(71%子会社)がIILに次ぎ、GSHLはこの他、フィリピン、ナイジェリア、ブルガリア、リビアの製鉄所を傘下におさめている。
GSHLがこれまでに傘下に収めた企業にはIspat Energy／Nippon Ispat SingaporePte／ISHL／Ispat Holdings／Ispat Finance／Mudra Ispat／Denro Holdings／Mita Holdings／Gold Line Tracom／Gontermann Peiper India／GPI Investments／GPI Textiles／Kartik Credit／Kamrup Fabricators／Rajgarh Trading company／Sanvatsari Investments／Ushaditya Investments／Waterloo Trade & Commerce／Dankuni Investmentsが含まれる。