SEAnews 2005-10-12 ArtNo.36497

【ニューデリー】鉱業生産の落ち込みが祟り、2005年8月の工業生産指数(IIP)の伸びは昨年同月の8.6％から7.4％に鈍化した。
ヒンドゥー・ビジネス・ライン、インディアン・エクスプレス、ビジネス・スタンダード、デカン・ヘラルド、エコノミック・タイムズ、ザ・ヒンドゥーが10月11日、中央統計局(Central Statistical Organisation)のデータを引用し報じたところによると、8月の鉱業部門の伸びは－1.3％(4.4%)、製造部門は8.2％(9.1%)と、何れも昨年同期の伸び(括弧内数字、以下同様)を下回った。しかし電力部門の伸びは7.8％(7.4%)と、昨年同期の実績を上回った。今年に入って以来ＩＩＰ伸び率は5月に10.8％、6月に11.7％と、力強い二桁成長を記録したが、7月には6.7％に鈍化した。
しかし今年初5ヶ月(2005/4-8)のＩＩＰ成長率は8.8％と、依然として昨年同期の8.0％を上回っている。内訳を見ると、製造業部門の伸びは9.8％(8.4%)、電力部門は5.9％(7.7%)、鉱業部門は2.0％(5.2%)と、製造業を除き、電力部門と鉱業部門の伸びは何れも昨年同期を下回った。
今年8月には主要17業種中13業種がプラス成長を記録した。いわゆるその他の製造部門が最大の24.6％の成長を記録、以下基礎金属・合金部門21.1％、繊維部門14.7％と続く。
用途に基づく分類(use-based classification)によれば、8月には基本財部門の伸びが8.4％(5.2%)、資本財部門が8.9％(13.5%)、中間財部門が2.5％(4.9%)、消費財部門が10.6％(14.4%)、耐久消費財部門が13.1％(20.1%)、非耐久消費財部門が9.7％(12.4%)と、基本財部門を除き、何れも昨年同月の伸びを下回った。
年初5ヶ月については基本財部門の伸びが7.0％(5.0%)、資本財部門が11.8％(13.0%)、中間財部門が3.2％(8.6%)、消費財部門が15.1％(9.3%)、耐久消費財部門が13.2％(15.4%)、非耐久消費財部門が15.8％(7.3%)となっている。