SEAnews 2005-10-26 ArtNo.36587

【ムンバイ】都市、農村の消費者情緒の改善に伴いFMCG(fast moving consumer goods)市場に活気が生じている。
エコノミック・タイムズが10月24日、業界筋の言を引用し報じたところによると、消費者が付加価値志向あるいは高級品志向に転換する中で利益マージンが改善、市況も復調している。ＦＭＣＧ市場は2005年8月に価格ベースで6.2％の成長を記録、ボンベイ証取(BSE)センシチブ指数(SENSEX)は若干低迷したものの、FMCG指数は過去6ヶ月間に37％アップした。一部のアナリストは、Hindustan Lever Ltd(HLL)等の大手FMCG企業は売上げの二桁成長を遂げるものと予想している。化粧石鹸は4.7％、ビスケットは13.9％、粉末／液体洗剤は8％、練り歯磨きは4.4％、スキン・クリームは7.5％、それぞれ成長した。
CK RanganathanのCavinKare会長兼MDは「農村部門が復調する中で、ここ数週間市場全般にわたり需要が回復している。需要が急増しただけでなく、回復の範囲も全てのカテゴリーにわたっている」と語った。
益々多くの企業が免税地区に拠点を設ける中、2005年9月期四半期に企業が享受した免税優待の恩恵は顕著に拡大、石油ベースの中間財のコスト・アップは食用油価格の軟化により多少相殺された。
ICICI Securitiesのアナリストは「高級品に対する需要の回復と、免税地区投資の高収益から、向こう数四半期、企業の二桁成長が維持されるだろう」と予想した。