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	2005-11-21 ArtNo.36751 
	◆Ittiam、機内娯楽オン・デマンド・システム開発 
	【バンガロール】カルナタカ州Bangaloreを拠点にするDSP(digital signal processing)IPライセンス会社、Ittiam Systems Private Limited(ISPL)は、機内娯楽(IFE:inflight entertainment)オン・デマンド・システムの開発に取り組んでいる。ヒンドゥー・ビジネス・ラインが11月18日ISPLのSrini Rajam重役(CEO)の言として報じたところによると、長距離旅客航空便の運行会社は何処も、ミュージック、ムービー、スポーツ、ビデオ・クリップ、ゲーム等を顧客の需要に応じてサーバーから絶えず提供する機内娯楽オン・デマンド・サービスを計画している。既にこの種の機内娯楽サービスを提供しているものも、アナログ・システムからデジタル・システムに転換、他社との違いを出すことに努めている。
 ISPLは独自開発した『i-Pod』に類似した携帯メディア・プレーヤー(PMP:portable media player)のライセンスをアジア及び米国のOEM顧客20社以上に提供している。PMPのリファランス・デザイン(reference design)は、顧客がそれぞれの需要に最適なコンビネーションを選択できる機能を備えている。
 ISPLはまた、ビデオ・チャンネルの安全性と多様性を高める次世代規格『802.11n』に対応したビデオ通信の開発を手掛けている。同システムはCDクオリティーの画像を交換でき、家庭用ビデオ交信に適している他、法人が通常のデスクトップ・パーソナル・コンピューターを用いてビデオ会議を行うことも可能にする。『802.11n』は400MBPS(メガビット毎秒)のデータを処理でき、多様なビデオ・アプリケーアションやチャンネルに応用できる。
 ISPLはこの他、韓国の顧客と共同で『802.11n』を応用したWireless LANビデオ配信の研究も進めており、特許申請段階にある。
 DSP IPは数十億米ドル産業で、ISPLのロイヤルティーとライセンス料収入も増加傾向にある。ロイヤルティーは現在ISPLの収入の5%を占めるに過ぎないが、顧客が製品の大量生産を開始するなら、この種の収入は急増するため、2008年までに売上の3分の1を占めることになる見通しだ。
 ISPLはポータブル・メディア・センター・コンセプト領域では、マイクロソフトと協力するとともに、アジアや米国の他、イスラエルの市場の潜在性に注目していると言う。
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