【ニューデリー】LG Electronics India Ltd(LGEIL)はマハラシュトラ州Pune工場でノートブック・パーソナル・コンピューターを製造するのを見合わせた。
ビジネス・スタンダードが12月2日報じたところによると、LGEILは今年初、プネー工場でノートブックPCを製造する可能性を示唆したが、同社のMoon B Shin重役(副MD)はこのほど「国内でノートブックＰＣを製造するには、インド市場は小さすぎる」と語った。同社は現在韓国からノートブックＰＣを輸入している。LGEILの情報技術(IT)製品販売を担当するR Manikandan重役(GM)は、国内製造に不利な税構造を指摘するとともに、「2006年度予算の内容次第では、さらに見直しを加える可能性がある」と語った。
情報技術製造業者協会(MAIT:Manufacturers' Association for Information Technology)のVinnie Mehta常務理事(ED)によると、ノートブックＰＣコンポーネントに対する税率は、輸入完成品に対するものとほぼ等しく、より高度なコンフィギュレーションのものについては、輸入完成品のそれを上回ると言う。
インドのノートブックＰＣ販売は現在年間32万ユニットほどで、来年は45万ユニットに拡大するものと予想されている。目下、LGEILは同市場の2％のシェアを占めている。
IT製品はLGEIL売上げの約20％を占めているが、同社はより多くのモニター、光学ドライブ、デスクトップPC、ノートブックPCを市場に投入することにより、2006年には同比率を25％に高めることを目指している。Manikandan氏によると、ノートブックＰＣ、デスクトップＰＣ、LCDモニターが成長の牽引役を務めるものと見られ、2006年にはノートブックPC市場におけるプレゼンスを強化できる見通しだ。同社はワイド・スクリーンやIntelのCentrinoプラットフォームSonomaを採用したハイエンド・モデルに照準を合わせる計画と言う。
IT製品市場におけるLGのパフォーマンスは良好で、デスクトップ市場では、参入後1年を経ずにナンバー3に浮上、PCモニター市場もリードしている。同社は来年からプネー工場で光学記憶装置の製造を開始すると言う。