SEAnews 2006-01-16 ArtNo.37022

【ニューデリー】昨年11月の工業生産指数(IIP:Index of Industrial Production)の伸び率は、製造／鉱業／電力3部門の成長が何れも鈍化したことから6.9％と、前年同月の7.7％に比べ減速した。
インディアン・エクスプレス、エコノミック・タイムズ、ビジネス・スタンダード、ヒンドゥー・ビジネス・ライン、ザ・ヒンドゥーが1月13日、中央統計局(Central Statistical Organisation)の暫定統計数字を引用し伝えたところによると、IIPの3分の2近い比重を占める製造業の11月の成長率は8.1％(8.6%)、鉱業は－1.4％(3.6%)、電力は2.7％(3.4%)と、何れも前年同期(括弧内数字、以下同様)を下回った。
今会計年度当初8ヶ月(2005/4-11)のIIP成長率は8.3％と、前年同期の8.6％をやはり下回った。内訳は製造業が9.4％(9.1%)、電力が4.9％(6.7%)、鉱業が0.5％(5.1%)と、製造業を除き、何れも前年同期の伸びに及ばなかった。
用途に基づく分類(use-based classification)によれば、11月の基本財部門の伸びは4.5％(6.6%)、資本財部門は11.8％(7.8%)、中間財部門は2％(3.7%)、耐久消費財部門は14.9％(9.2%)、非耐久消費財部門は10.7％(13.8%)、消費財部門は11.8％(12.6%)をそれぞれ記録した。
全国産業分類(national industrial classification)主要17業種中14業種が11月にプラス成長を記録した。いわゆるその他の製造部門が21.3％と最高の伸び率をマーク、以下繊維製品部門15.9％、綿繊維部門13.3％と続く。しかし皮革及び皮革・毛皮製品は－15.8％、木材・木製品／家具・備品は－4.1％、紙・紙製品・関連部門は－0.56％と振るわなかった。