SEAnews 2006-03-13 ArtNo.37355

【ニューデリー】国営Oil and Natural Gas Corporation (ONGC)は、海外における総額150億米ドルの各種利権の買収交渉を進めている。
インディアン・エクスプレス、デカン・ヘラルド、ビジネス・スタンダード、ヒンドゥー・ビジネス・ライン、ザ・ヒンドゥーが3月10／11日報じたところによると、ONGCのSubir Raha会長は、10日催された新探査ライセンス政策(NELP:New Exploration Licencing Policy)下の入札説明会の会場で以上の消息を語った。それによると、関係交渉は、ONGCとその海外事業子会社ONGC Videsh Ltd(OVL)及び鉄鋼王Lakshmi Mittal氏との合弁会社ONGC-Mittal Energy Ltdを通じて進められている。
OVLは、オーストラリア、キューバ、エジプト、イラン、イラク、象牙海岸、リビア、ミャンマー、ナイジェリア、カタール、シリア、ベトナムを含む14カ国における45億米ドル以上の投資を約束している。
業界筋によれば、OVLはカザフスタン、キューバ、ミャンマー、ベネズエラ、ブラジル、バングラデシュ、クウェイト、シエラレオーネ、ウズベキスタン、イエメンの石油資産の買収を図っている。これらには、カザフスタンのMakhambet／Satpayev両ブロック、キューバのブロック34、ミャンマーのRSF-6／RSF-9両陸上鉱区、ベネズエラのSan Cristobal鉱区、バングラデシュの複数の探査鉱区が含まれる。
ONGCは、エクソンが保持するブラジルのBC-10鉱区権益やイランSouth Parsガス鉱区の大規模ブロックの取得を図るとともに、イエメンとエジプトにおける入札に参加する準備も進めている。
Raha氏によると、ONGCはこれらの取引を遂行する十分な財政基盤を備えており、必要なら市場で借り入れることもできると言う。