SEAnews 2006-03-17 ArtNo.37390

【チェンナイ】タミールナド州Chennai拠点のSPEL Semiconductor Ltd(SSL)は、業績の向上と半導体チップ市場の活況に励まされ、向こう5年間に2億5000万米ドルを投じ事業を拡張する。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが3月15日報じたところによると、SSLのAr. Rm. Arun副会長は同紙に以上の計画を語った。それによると、拡張計画にはチップ組み立て／検査施設の拡大、集積回路(IC)設計領域への進出、クリスタル検波器等の新製品導入が含まれる。その一環として先ず海外市場で新株や、転換／非転換社債の発行を通じ、3000万米ドルを調達する。
SSLは既に500万米ドルの拡張計画に着手しており、月産能力を1500万ユニットから1850万ユニットに拡大する。新施設は2007年1月までの稼働を目指す。
今会計年度当初9ヶ月の売上げは前年同期の26クロー(US$582万)から33.85クロー(US$758万)に拡大、通年の売上げは目標とする50クロー(US$1120万)に達するものと見られる。このため来年第2四半期までに累積損失も一掃できる見通しだ。製造能力の拡張に伴い来年度の売上げは65クロー(US$1455万)前後に拡大するものと予想される。
ICデザインに関しては、プリメイド・モジュール(pre-made module)のライブラリを設け、IC製造業者にモジュールを供給することを検討している。これによりICメーカーはデザイン・サイクルを短縮できる。しかしデザイン事業への進出には少なくとも2年半の時間を必要とすると言う。