SEAnews 2006-03-20 ArtNo.37404

【ムンバイ】Hindustan Zinc Ltd(HZL)は16日、HG(high grade)亜鉛地金(primary zinc)のトン当たり価格を12万3300ルピーに1600ルピー引き上げた。
ビジネス・スタンダードが3月17日、市場筋の言を引用し報じたところによると、値上げはHG、SHG(special high grade)を含む全てのセグメントにわたっている。
市場にはアルミニウムの値上がりの可能性も伝えられ、活況を呈している。新年度予算案は地金の輸入関税を10％から7.5％に引き下げるよう提案したものの、亜鉛は今年に入って以来、今回を含め5たび値上げされた。HZLは2月半ばにトン当たり200ルピー値下げした後、3月1日にはトン当たり2400ルピー値上げした。
ロンドン金属取引所(LME)の亜鉛スポット価格は15日、トン当たり2324米ドルと、前日に比べ79米ドル、1ヶ月前に比べ7.6％上昇した。国際的市場動向から亜鉛価格は今年を通じて高水準を維持するものと予想される。2005年から2007年にかけて国際市場への供給は毎年100万トンほど増加すると予想されているが、国際市場の在庫レベルは2006年を通じて極めて低い水準に保たれる見通しだ。
亜鉛精鉱(concentrate)市場に関しては、在庫水準が低いにも関わらず、中国方面の需要増が予想されるため、2006年の精溜亜鉛(refined zinc)の国際供給は3年連続マイナスを記録するものと見られる。