SEAnews 2006-03-27 ArtNo.37438

【ニューデリー】英国の石油会社BP Plcは、Hindustan Petroleum Corp Ltd (HPCL)と共同でパンジャブ州Bhatindaに年間原油処理能力900万トンの製油所を設ける合弁事業から撤退した。
ビジネス・スタンダードが3月24日報じたところによると、HPCLオフィシャルは23日、以上の消息を明らかにするとともに、1万2000クロー(US$26.87億)のBhatinda製油所事業を単独で実行し、2010年までに完成させる方針を改めて確認した。それによるとBPは全世界で進める20件の投資プロジェクトに見直しを加えた結果、インドにおける投資環境は新規製油事業への投資に最適とは言えないと判断、プロジェクトから手を引く方針をHPCLに伝えた。
インドは政治的理由から石油会社に石油製品をコスト以下で販売するよう義務づけており、国内製油業界は既に余剰精製能力を抱えている。また公共・民間部門石油会社の精製能力拡張計画により、精製マージンも下降している。
HPCLとBPは昨年10月13日、Bhatinda製油所事業の精製／マーケッティングに関わる50：50の合弁仮契約(letter of intent)に調印した。業界観測筋によると、小売りビジネスに対するより大きな支配権を要求するBPとHPCLの間に意見の対立が存在した。BPはHPCLが長年にわたり築いた小売り網に相乗りし、小売り網の拡張に一層の投資を行うことを希望したが、HPCLはこうしたBPの要求に抵抗した。両社が昨年10月に取り交わした覚書の下、BPはHPCLの原油セレクションに支援を提供、両社は合同チームを組織してBhatinda製油所の製品をマーケッティングするはずだった。