SEAnews 2006-04-24 ArtNo.37604

【ムンバイ】石油天然ガス省は、石油製品小売り市場により多くの国際石油ガス・メジャーを誘致する狙いから、『国内石油事業への2000クロー(US$4,48億)以上の投資実績』と言う条件を撤廃する可能性を検討している。
インディアン・エクスプレスが4月20日伝えたところによると、Murli Deora石油天然ガス相はこのほど同紙に「この種の提案は検討に値する」と述べ、以上の消息を確認した。それによると、石油天然ガス省内で討議する他、石油相は今週、蔵相と同問題を協議すると言う。しかし、何時方針を決めるかは、明らかにしなかった。石油天然ガス省筋によると、既存規則を廃止し、新規則を導入した後、新規参入を受け入れることになる。
既存規則の下、石油の探査生産／精製／パイプラインやターミナル事業に既に2000クローを投資したか、投資することを提案したもののみが、ガソリン／高速ディーゼル油／航空燃料等の交通燃料のインド国内におけるマーケッティングを認められる。
こうした条件を設けたのは、国内炭化水素部門への外国投資を促すためだったが、これまでにシェルがただ1社、2000店の小売り店舗網を設けることを認められたに過ぎず、かえって外国投資の阻害要因になっていることが明らかになった。
最近、米国で新探査ライセンス政策(NELP:New Exploration Licensing Policy)下の第6次入札(NELP-VI)のロードショーを催し、ExxonMobil／Chevron Texaco／Conoco Phillip／BHP (Australia)／Shell／BG／Cairn Energy等の石油メジャーにインド投資を呼び掛けたDeora石油相によると、海外企業のこれまでの反応は決して積極的とは言えず、何らかの政策転換を必要としていると言う。
目下、Indian Oil Corporation (IOC)／Hindustan Petroleum Corporation Ltd(HPCL)／Bharat Petroleum Corporation Ltd(BPCL)／IBPが国内石油燃料小売り市場をリード、Reliance Industries Ltd(RIL)／Essar／Shellが新規参入を図っている。この他にOil and Natural Gas Corporation (ONGC)／Oil India Ltd (OIL)／Gas Authority of India Ltd(GAIL)／Cochin Refineries／Chennai Refineriesも既存規則に基づく石油小売り市場参入資格を備えている。