SEAnews 1995-11-02 ArtNo.3764

【クアラルンプル】Ｅｋｒａｎ Bhdは東マレーシアの熱帯雨林に位置するバクン・ダム建設地の木材伐採権売却を希望している。
Ｅｋｒａｎのサニー・クー監査役によると、同社は800万立米の伐採権売却により、約4億Ｍドルを調達することを計画している。Ｅｋｒａｎは8月に既に300万立米の伐採権をアルタマット・ストラテジーズSdn Bhdに4億500万Ｍドルで売却している。伐採権を取得したものはダム建設を可能にするため、立木を全て除去せねばならない。ダム建設は来年初にも着工される必要があり、Ｅｋｒａｎ社は目下請負業者の入札審査を進めている。既に韓国の東亜建設産業(Dong-Ah Const.)にバルイ川の迂回工事が発注されている。Ｅｋｒａｎは電力会社トゥナガ・ナシオナルBhdとの電力供給交渉が妥結後、ダム経営子会社のシェア公開を予定しており、投資家は同シェアを購入することを通じてプロジェクトに参画することもできると言う。一部にはＥｋｒａｎが木材伐採権売却の利益をポケットに収め、環境保護論者らが反対するダムを結局建設しないのではないかと憶測する向きもあると言う。(BT:11/1)