SEAnews 2006-05-10 ArtNo.37692

【ニューデリー】Hero Honda Motors Ltd(HHML)の4月のスクーター販売台数は6000台と、スクーター・キングの異名をとるBajaj Auto Ltd(BAL)2000台を凌駕した。
エコノミック・タイムズは5月9日、以上の数字を掲げるとともに、こうした状況が今年一杯続いても驚くには当たらないとしている。
BALのS Sridhar副社長によると、同社はWaveを除きスクーター既存モデルの生産を停止、在庫の一掃を図っており、Waveの生産も力を入れていない。既存モデルは既に時代遅れになっており、マーケッティングや流通に追加投資するのは賢明でない。同社は目下、他社の追随を許さぬスポーティーな新モデルを準備していると言う。
HHMLのPS Sunder主任(ﾏｰｹｯﾃｨﾝｸﾞ)も同社のスクーターの月間販売台数は既にBALを上回っており、今年通年の販売台数もBALを上回るものと見られるが、それは優れたデザインによると言うよりも、BALの怠慢によるものと、冷ややかなコメントを行った。同氏は、HHMLの長期的目標はモーターサイクル同様、スクーター市場のトップの座を占めることと付言した。
一時はインド二輪車市場の支配セグメントだったスクーターのシェアは2005－06年には13％に縮小、二輪車市場全体が14％成長したにも関わらず、マイナス成長に陥った。現在、Honda Motorcycle and Scooters India (HMSI)がTVS Motorsに大差をつけてスクーター市場をリードしており、HHMLが3位につけている。