【ムンバイ】インドの2006年3月期年度の鉄鉱石輸出は前年の7814万トンから9000万トンに15％増加した。
インディアン・エクスプレスが6月22日、匿名オフィシャルの言として報じたところによると、今年の輸出量に大きな変化はないものと見られるが、中国が国際主要鉱山会社に対して買い付け価格の19％引き上げを認めたため、インドからの中国向け輸出価格も改善するものと見られる。
世界第3位の鉄鉱石輸出国インドは昨年、中国に7000万トンを輸出した。中国の中／小規模の鉄鋼会社が主要なバイヤーで、輸出鉄鉱石の90％は低品質なものに属する。
中国の鉄鋼メーカーは20日、国際鉱山会社3社Rio Tinto Ltd／BHP Billiton Ltd／CVRD(Companhia Vale do Rio Doce)との数ヶ月にわたる協議の末、鉄鉱石購入価格を19％引き上げることを認めた。
インド鉱業連盟(FIMI:Federation of Indian Mineral Industries)のR.K. Sharma事務局長は「これにより長期契約の比率が高まり、鉄鉱石の輸出が促進される」と語った。
現在、インドの大部分の鉱山会社は上記3社の価格をベースに中国のバイヤーと価格交渉を進めている。
インドは大手国際鉱山会社に倣って長期契約を結ぶことを地元鉱山会社に奨励している。インドの鉄鉱石埋蔵量は240億トンと見積もられ、政府発表によれば、大部分の鉄鉱石の鉄分含有率は65％と言う。