SEAnews 2006-06-28 ArtNo.37979

【コルカタ】個人用品／ヘルスケア／紙製品関連のビジネスを手掛ける年商700クロー(US$1.525億)のEmami Groupは、西ベンガル州の港町Haldiaにバイオ・ディーゼル・プラントを設けることを検討している。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが6月24日伝えたところによると、Emami LtdのAditya Agarwal取締役は22日同紙に以上の消息を語った。それによると、工場及び機械設備のサプライヤーを7月末までに決め、8月半ばまでにプロジェクトに着手することを目指している。サプライヤー候補者リストには、ドイツ企業Lurgi／オーストリア企業Energia-Artica／オーストリア企業BDI Technologies ／イタリア企業Desmat Ballestraが名を連ねており、この他に米国の技術サプライヤーとも交渉を進めている。
工場の建設コストは100クロー(US$2179万)前後で、当初年産能力は5万トン、10万トンまで拡張できる。全国の少なくとも3カ所に同様の工場を建設することを計画しており、バイオ・ディーゼル・プロジェクトの総投資額は300～500クロー(US$6537万-1.09億)と見積もられる。
原料のヤトロファ(Jatropha:珊瑚油桐サンゴアブラギリ)を栽培する準備も西ベンガル州とオリッサ州で進めている。インド工科大学(IIT:Indian Institute of Technology)Kharagpur(西ﾍﾞﾝｶﾞﾙ州)分校の技術協力も得、西ベンガル州Bolpurの150エーカーの土地にヤトロファを栽培する計画を進めている。IIT Kharagpur分校とはこれ以前からアユールヴェーダ・サプリメント、アムラ(英名：amla／ヒンディー名：amalaki)の研究で提携している。西ベンガル州以外の州でも5000エーカー近い土地を用いて契約栽培を進めている。
バイオ・ディーゼル・プロジェクトの事業化調査は英国企業Mott Macdonaldに委ねたと言う。