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2006-07-10 ArtNo.38045
◆オリッサ、メガ鉄鋼事業誘致競争で先行
【コルカタ】ジャールカンド州の鉄鉱確認埋蔵量は35億トンと、オリッサ州の約40億トンに匹敵するが、開発面でより多くの問題に直面しており、こうした点からメガ鉄鋼プロジェクト誘致競争で後者に後れを取ったようだ。
ビジネス・スタンダードが7月8日報じたところによると、Arcelor-MittalグループのLN Mittal氏は7日記者会見し、ジャールカンド州におけるメガ鉄鋼プロジェクトの遅れに不満を述べ、オリッサ州に年産1200万トンの鉄鋼プラントを設ける新提案を行うとともに、「オリッサ州の資源は豊富だが、まだ十分探査開発されていない」と指摘した。
ジャールカンド州の35億トンの埋蔵量中20億トンを占めるChiria鉱山は、Steel Authority of India Ltd (SAIL)が採掘権を保持すると主張しており、目下訴訟中である。その他の主要鉱山についてもKiriburu/Meghataburu/GuaはやはりSAILに帰属、Noamundi鉱山の権益はTata Steelが握っている。
オリッサ州の高品質な鉄鉱資源の30%はOrissa Mining Corporation (OMC)の管理下にあり、残りの採掘権は、Essel Mining/Rungta group/Orissa Mining Development Corporation(OMDC)/National Mineral Development Corporation (NMDC)等の企業が握っている。
インドの赤鉄鉱(鉄分含有率62-65%)の埋蔵量は114億3000トン、磁鉄鉱(同67-68%)のそれは106億8000万トンだが、商業的採掘能力は僅か1億7500万トンに過ぎない。インド国内に鉄鋼プラントを設けることが、鉄鉱山オーナーシップ取得の前提条件になっており、この点がどうやら新規鉄鋼プロジェクトのボトルネックになっているようだ。
韓国のPoscoもオリッサ州に1200万トンの鉄鋼プラントを設けることを提案している。Posco India ProjectのHyun Jeong副MDによると、プロジェクトは当初のスケジュールよりやはり3~4ヶ月の遅れを来している。用地取得の他、鉄鉱山の割当が得られないことが遅れの主因で、同社は州政府の支援下に同遅れを取り返すことを希望している。Jeong氏によると、Poscoの新プラントは向こう30年間に約6億トンの鉄鉱石を必要としており、昨年試掘権を認められた。オリッサ州政府は、今年8月末までに鉱業リース権の認可を中央政府に推薦するものと期待していると言う。
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