SEAnews 1995-11-07 ArtNo.3817

【シンガポール】地場ロジスティクス・グループのアコード・エクスプレス・ホールディングは3000万Ｓドルを投じてジュロンに4階建てディストリビューション・コンプレックスを建設する。
ヘンリー・タン重役(MD)によると、自動検索／ラッキング・システム等先端設備を備えた同コンプレックスは来年着工され、97年末の完成が目指される。床面積は2万5000平米と、ケッペル・ディストリパークやトー・グアン・ロードの既存施設の3倍以上で、完成後は同社本部となる。アコードはこの他、730万Ｍドルを投じて、マレーシアのポート・クランに2階建て半自動倉庫を建設、また来年中にベトナムと香港に事務所を設ける。これらの一連の投資により1999年までに営業額を現在の4000万Ｓドルから7000万～8000万Ｓドルに拡大することを目指す。
タン氏が1984年に7人のスタッフでスタートしたアコード・シッピンングは、今では子会社16社、海外事務所5カ所、車両35台、従業員280人を擁するまでに成長した。不動産投資から食品工業、コーヒー・ショップの経営も手掛け、今年はグループ事業を統括する持ち株会社も設けたが、営業収入の85％を占めるロジスティクスを今後も中核事業として行く。ベンチャー・キャピタル・ファンドやマーチャント・バンクから証取上場の誘いも受けているが、今のところ具体的スケジュールはないと言う。(ST,BT,LZ:11/6)