SEAnews 2006-07-31 ArtNo.38190

【ムンバイ】大和証券と三井住友フィナンシャルグループの合弁に成る、大和証券SMBCは26日、証券市場における資金調達と企業買収のコンサルタント業務を手掛けるオフィスをマハラシュトラ州Mumbaiに開設、インド市場進出を果たした。
インディアン・エクスプレスとヒンドゥー・ビジネス・ラインが7月26／27日伝えたところによると、野田賢治郎代表取締役副社長はこの日記者会見し、「インド企業は海外における事業拡張や企業買収のために証券市場で資金を調達している。大和証券SMBCもLehman Brothers／Credit Suisse／Goldman Sachs等の投資銀行の戦列に加わり、成長する、同時に厳しい競争が展開される、インド市場進出の最初のステップとして代表事務所を設けた」と語った。同氏によると日本のポートフォリオ投資家はここ数年インドに数百万米ドルを投資、トヨタやスズキ等の企業はインドで事業を拡張している。日本投資家は自動車、情報技術(IT)、バックオフィス事業に関心を抱いていると言う。
Vaishali Sinhaインド事業主任は、「目下、インドで事業を営むための各種ライセンスに関して関係当局と交渉を進めている」と語った。
国際部MDのモリ・イクオ氏によると、過去10年日本企業は中国に照準を合わせて来たが、今やインドに注目し始めている。競争過熱で手数料は下降しているが、同業界の日常的現象で驚くにあたらない。大和証券SMBCは長期的見地に立ち、日本で蓄積したノーハウを駆使してインド事業を展開すると言う。