SEAnews 2006-10-06 ArtNo.38540

【ムンバイ】中国のパーソナル・コンピューター(PC)メジャー、Lenovoは、インドでラップトップＰＣを製造することを検討している。
エコノミック・タイムズが10月2日、消息筋の言として伝えたところによると、ポンディシェリーの元IBM工場におけるラップトップPCの製造が間もなく開始される。Lenovoは既に同工場でデスクトップPCを製造している。インドでラップトップPCを製造する理由は、流通所要時間を短縮すること。またインドにおけるラップトップ製造コストは他のアジア諸国を大きく下回る。製造を予定する機種は売れ筋のRシリーズThinkpadモデル。
IBMのPC部門を買収後、Lenovoは中国以外の市場の開拓を目指しており、取り分け隣接する急成長市場、インドの開拓を最優先課題としている。
今年2月、中国以外の地におけるビジネス・モデルを検討する会長直属の諮問委員会がが設立された。中心課題はＰＣ等、Lenovo製の消費者向け製品の海外市場を開拓することで、インドが試験市場として理想的条件を備えていることが確認された。またインドにおける取引モデルの成功率が高いことも認められ、同モデルをASEAN市場に適応することが決まった。
アジア太平洋市場の成長率が10％であるのに対し、インド市場は23％の成長を遂げており、デスクトップとともにノートブックPCを製造する理想的条件を備えている。
Lenovoは小売り網の拡張も図っている。向こう1年間にＢ及びＣグレードの都市に100以上の専門ショールームを設け、デスクトップとラップトップ双方を展示する。インドは現在、Lenovoの売上げに7～8％貢献しているに過ぎないが、次期会計年度以降ビジネスの急成長が望め、数倍に拡大する見通しと言う。