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2006-10-18 ArtNo.38599
◆南ア企業Sasol、石炭液化事業にUS$60億投資提案
【ムンバイ】南アフリカの石油化学メジャー、Sasol Ltdは石炭産業省に対し、石炭液化プロジェクトに60億米ドルを投資する意向を表明した。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが10月15日、石炭産業省筋の言を引用し報じたところによると、石炭の液化は石炭をディーゼル、ナフサ、その他の液体燃料に転換するもので、同計画が実現すればインドにおける過去最大の外国直接投資(FDI)プロジェクトになる。
しかしSasolは条件として少なくとも10億トンの石炭が埋蔵された鉱区の割当を求めている。これほど大規模な埋蔵量を有する鉱区は、それほど多くない。アッサム州の石炭は成分の上から液化に適しており90%が直接液化燃料に転換できる。同州には約9億トンの石炭資源が存在するものの、地勢が険しく、環境問題や安全上の問題も存在する。
同条件が満たされれば、Sasolは初歩的調査に着手するが、同調査だけで3億米ドルを要し、調査完了後Sasolは具体的な提案を行うことになる。
仮に原油価格が1バレル60米ドルとすれば、石炭液化燃料は46米ドルと、低廉な上、石炭そのものよりも5倍の価値を実現できる。政府は昨年石炭産業省に対して石炭液化事業の事業化調査を指示した。政府はSasolに接触したが、当時同社は技術移転に関心を示さなかった。石炭産業省はその実2000年当時すでにSasolに接触、翌年Coal India Ltdは石炭液化プロジェクトの入札を募集したが、応札するものはなかった。今になって、Sasol側からこの種の提案がなされたのは、首相の南アフリカ訪問の成果とも考えられると言う。
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