SEAnews 2007-01-31 ArtNo.39003

【ニューデリー】ニューデリー拠点のSpiceJetとバンガロール拠点のAir Deccanは、手持ち航空機団の大規模な拡張に向け資金調達活動を進めている。
エコノミック・タイムズが1月29日報じたところによると、スパイスジェットは25％のプロモーター持ち分を公開し、300クロー(US$6772万)前後の調達を完了、Tataグループはこの機会に傘下の投資子会社2社を通じ7％のシェアを75クロー(US$1693万)で買い取った。
スパイスジェットはBoeing 373-900航空機10機を4億米ドル前後で購入する準備を進めており、Siddhant Sharma重役(CEO)は「確定注文を行う際には、頭金として5000万米ドル前後を支払わねばならない」と語った。これらの航空機は2009年に引き渡される。スパイスジェットは同取引総額の85％以上を米国輸出入銀行から融資受ける計画で、残余は、プロモーター持ち分の一層の処分を通じて賄うものと見られる。
エアデカンはカレンダー・イヤー2007年に引き渡されるATR8機とA3204機の購入費の一部に充てるため約15％のプロモーター持ち分を処分、向こう3ヶ月間に7500万米ドルを調達する。購入代金の総額は3億米ドル前後で、その大部分はリース契約付売却(sale and lease back／sale-lease-buyback)方式により賄う計画だ。エアデカンのMohan Kumar財務担当重役によると、プロモーター持ち分の一層の売却を通じ資金を調達する可能性も検討していると言う。
今月初にはGo Airも20～25％のプロモーター持ち分を売却して資金を調達する計画を明らかにした。
地元航空会社は最近搭乗キャパシティーを40％ほど拡大したが、エアデカンは2007年を通じ、平均毎月1機航空機を追加、スパイスジェットは年内に少なくとも7機を追加する。IndiGoやGoAir等の他のロー・コスト航空会社も2007年中に1ダースほどの航空機を補充するものと見られる。
某バジェット航空会社幹部は「ライバルがアグレッシブに機団を拡張する中、我々は常に他社に先んじるべく腐心している」と語った。バジェット航空会社は2006年には32％前後の市場シェアを占めた。