SEAnews 2007-02-09 ArtNo.39059

【ニューデリー】米系チップ設計会社Sequence Design,Inc.のインド子会社Sequence Design India Pvt Ltdは省電力チップの設計技術をもつインド企業の買収を計画している。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが2月6日伝えたところによると、Sequence Design,Inc.のVic Kulkarni社長兼ＣＥＯは「手始めに200万～500万米ドルを投じて専門技術を獲得し、向こう16～24カ月にはさらに1500万米ドル規模の買収を目指す」と語る。
インドのチップ設計市場が細分化する中、同社はバンガロールとハイデラバードに拠点を置く設計サービスセンター数社と提携、モバイル・コンピューティング分野に特化して同社のソリューションベースを拡大することも計画している。
同社は設計自動化(EDA)ツールによってパソコン、携帯電話、ＤＶＤプレーヤーなどに使用する省電力チップの他、製品の時間精度や携帯電話の混信防止などに使われるチップの設計も行っている。
Kulkarni氏によると、日本、中国、台湾はウェハー製造で先行しており、製造技術はあるが、チップ製造に必要なコンフィギュレーションと設計技術が不足している。インドにはチップ設計産業が興りつつあり、同業界の複雑な課題に対応できる、数学と物理に強いエンジニアと科学系大卒者が豊富に存在すると言う。
Sequence Design,Inc.は米カリフォルニア州に本拠を置き、欧州、日本、インド、中国、台湾、韓国などに業務を展開、顧客は150社。インドには3年前に進出した。