SEAnews 2007-02-14 ArtNo.39075

【ニューデリー】英国テレコム・メジャー、Vodafoneは、Reliance Communications／Hinduja／Essarの追撃をかわし、インド第4位のセル式電話会社Hutchison Essar Ltd(HEL)の67％の権益を193億米ドルで落札した。これはTata Steel Ltd(TSL)のCorus買収価格をほぼ54％上回り、Hindalcoの米国Novelis買収価格60億米ドルの3倍以上と、インド企業史上最大のＭ＆Ａ。
インディアン・エクスプレス、ヒンドゥー・ビジネス・ライン、ビジネス・スタンダード、デカン・ヘラルドが2月12日伝えたところによると、しかしながらHutchison Telecommunications International Ltd (HTIL)の既存パートナー2人は合計15％のHEL持ち分を維持、Vodafoneのパートナーを務める方針とされ、Vodafoneの取得分は52％になる見通しだ。HTILはHELの52％のシェアを直接保持する一方、Max GroupのAnaljit Singh氏とHELのAsim Ghosh重役(MD)を通じて間接的に15％のシェアを握っていた。
一方、EssarはVodafoneにその33％のHEL持ち分を売却する可能性も検討するとのステートメントを発表したが、同グループのRavi Ruia副会長とPrashant Ruia重役(MD)はロンドンにおいて、その持ち分を維持し、Vodafoneのパートナーを務める考えを明らかにした。仮にEssarがHELの持ち分を売却する方針を決めるなら60億米ドルを手にすることになる。
他方、VodafoneはBharti Airtelの5.6％の持ち分を、後者プロモーターのSunil Mittal氏に率いられるグループに16億米ドルで売却した。Sunil Mittal氏によると支払いは延べ払い(deferred payment)方式で行われると言う。