SEAnews 2007-02-14 ArtNo.39082

【ムンバイ】Aditya Birla Group傘下のHindalco Industries Ltd(HIL)は11日、米国拠点のNovelisを60億米ドルで買収すると発表した。これによりHILは世界最大のアルミ圧延メーカーになる。
デカン・ヘラルド、インディアン・エクスプレス、ヒンドゥー・ビジネス・ライン、ビジネス・スタンダードが2月12日報じたところによると、ABグループのKumarmangalam Birla会長はこの日、以上の消息を明らかにするとともに、これによりグループは目標を3年繰り上げてフォーチュン500に仲間入りできると語った。それによると、同取引には24億米ドルの負債引受も含まれており、残りの35億米ドル余は全額現金で支払う。
カナダのアルミニウム・ジャイアンツAlcanから分離したアトランタ拠点のNovelisの株主らは、法廷が同買収を承認した後、総会を開き取引を受け入れるか否か決定する。今回の買収価格は1株当たり44.93米ドルと、10日の終値を16.5％上回っている。取引が成立するには、株主総会において3分の2の支持を得る必要がある。買収完了後の新事業体はニューヨーク証券取引所とトロント証券取引所に上場される。取引は2007年第2四半期に完了する見通しだ。
先端的連続鋳造技術を保持するNovelisは、世界のトップアルミ圧延製品メーカーとして知られ、世界12カ国に38工場を有する。2004年の売上げは62億米ドルで、内24億米ドルは北米、25億米ドルは欧州におけるもの、残りは南アメリカやアジアにおける売上げで占められている。
一方、HILのDebu Bhattacharya重役は「次は銅ビジネスの統合を検討している」と語った。それによると同社は現在、ラテン・アメリカやインドネシアの銅鉱山を物色しており、買収するか、長期リース契約を結ぶことを検討していると言う。