SEAnews 2007-02-16 ArtNo.39087

【ニューデリー】インド小売市場の自由化が急速に進展することはなさそうだが、海外の小売企業は成長著しい同市場への進出に強い関心を示しており、フランスのスーパーマーケット大手Auchanもインド進出計画を具体化しつつある。
エコノミック・タイムズが2月12日伝えたところによると、Auchanのアジア太平洋地域主任がWadia Group企業Bombay Dyeing & Mfg. Co LtdのNess Wadia重役(副MD)と話し合いを行ったようだ。消息筋によると、Wadia Groupは仏Carrefourとも提携交渉を進めているが、妥結しておらず、どう動くかは未知数という。フランスに本拠を置く売上世界第2位のスーパーマーケット・チェーンCarrefourは他のインド企業とも話し合いを行っているようだ。
量販店やコンビニなど小売業への外国直接投資が認められていない現在、多くの海外小売企業は米Wal-Martと地元Bharti Groupとの提携(後方業務は合弁、前方業務はライセンス契約)をモデルとしてインド進出を検討している。また、多くの海外小売企業は政界につながりをもつ著名なインド企業との提携を望んでいる。これはWal-MartがBharti Groupを選んだ理由であり、CarrefourとLandmark(ドバイに本拠)との交渉が不調に終わった原因とも言われる。