SEAnews 1995-02-06 ArtNo.395

【シンガポール】ナスダック登録の地元マルチメディア企業クリエイティブ・テクノロジーズは94年末締め四半期に前年同期(US$1.834億)比119％増の4億90万米ドルの営業額を達成したものの、競争過熱に伴うマージンの縮小に加え、米国企業ディジコム・システムの買収費700万米ドルの支出等で、純益は2160万Ｓドル(前期US$3300万)に34％ダウン、1株益も0.24米ドル(前期US$0.37)にとどまった。
クリエイティブ社が4日発表したところによれば、クリスマス・シーズンの同期営業額は前四半期(US$2.5030億)に比べても60％増加している。同社サウンド・カードの世界シェアは70％にアップしたが、サウンド・カード売上の営業額全体に占める比率は1年前の60％から29％に縮小、代わってマルチメディア・アップグレード・キットの比率が40％から63％に拡大した。また米国での売上は拡大したものの、そのシェアは前四半期の63％から48％に縮小、逆に欧州市場のシェアが21％から36％に拡大した。95年1－3月期売上はクリスマス・シーズンを過ぎたことから2億7000万～3億米ドルの水準に戻るものと予想されている。シム・ウォンフー会長は以上の業績に関して、ディジコム社の買収費用等を除けば、同期の純益は3200万米ドル、1株益も0.36米ドルと、アナリストが予想した0.31米ドルを上回るため、満足のいけるものと語った。(LZ:2/5)