SEAnews 2007-05-25 ArtNo.39505

【ニューデリー】Tataグループは南アフリカのSasolと共同で、石炭液化(TCL:coal-to-liquids)工場を設けることを検討している。
インディアン・エクスプレスが5月23日報じたところによると、石炭を石油もしくはディーゼル油に転換するCTLプラントは、年間250億米ドルの輸入代替益をインドにもたらすものと期待される。プロジェクト関係者筋によると、タタ・グループのRatan Tata会長は既に大蔵省／計画委員会(Planning Commission)／総理府と同問題を協議しており、石炭産業省が提案に検討を加えている。
一方、南アフリカで使用される自動車燃料の40％を製造し、世界最大の石炭液化自動車燃料製造業者として知られるSasolは、インド政府にキャプティブ炭坑の経営が認められるか否か、15億～20億トンの埋蔵が見込まれる石炭鉱区の短期調査が許可されるかどうかを質すとともに、CTLプラント建設地として東部2地区の割当を要求、またCTL奨励措置の導入を求めている。
CTLプロジェクトが成功するなら、世界第4位の石炭埋蔵国インドのエネルギー・セキュリティーは飛躍的に改善する。
投資額等の詳細は明らかでないが、最近一部のメディアはSasolは約60億米ドルの投資を計画していると報じた。