【コルカタ】大日本インキ化学工業株式会社はインド子会社DIC India Ltd(旧Coates of India)の持ち分を現在の65.76％からさらに拡大する計画だ。
インディアン・エクスプレスが5月30日伝えたところによると、事業の拡張を計画するDICは1：3の比率で229万5179株の株主割当を1株210～230ルピーで発行、48～53クロー(US$1171万-1293万)を調達するが、同発行価格は過去52週間来の最高価格で、市場における取引価格は目下のところ190ルピー前後となっている。このため一部の少数株主は、株主割当の引受を拒んでいる。これに対して日本の親会社は全額を引き受けるだけでなく、引受不足が生じれば、その分も引き受ける方針だ。とは言えDICの上場資格を維持することを確認している。
一部の株主は29日に催された総会の席上、今回の株主割当は、日本の親会社が持ち分をシステマティックに拡大するのを助ける優先株に等しいと指摘した。これに対してDICのPK Dutt重役(MD)は、株主割当の発行価格は企業の実質価値とトラック・レコードをベースにしており、実質価値以下で株主割当を発行することはできないと説明した。
DICの2006年度売上げは前年比22％増の339.50クロー(US$8280万)を記録したが、ボトムラインは前年の10.13クローから9.98クロー(US$243万)に下降した。これは主に原油の値上がりに伴うものと言う。