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2007-08-03 ArtNo.39827
◆Tata、二酸化チタン計画の前途に陰影
【チェンナイ】西ベンガル州Singurにおける自動車プロジェクトとオリッサ州における鉄鋼プロジェクトが政治グループや地元民の反対に遭い立ち往生を強いられているインドを代表する複合企業、Tata Groupは、タミールナド州におけるチタニウム・プロジェクトについても先ず民間の支持を勝ち取る必要がありそうだ。
インディアン・エクスプレスとビジネス・スタンダードが7月30/31日伝えたところによると、タミールナド州のM Karunanidhi首席大臣は30日記者会見し「2500クロー(US$6.1億)のプロジェクトはTuticorin県とTirunelveli県の開発を目指すものだが、一部のものは、一般市民がプロジェクトに反対しているにも関わらず、州政府はタタ・グループに奉仕していると言う印象を醸成しようと試みている。州政府はこのためこれらの地区に一部の閣僚と政府幹部を派遣し、メディアの立ち会いの下に民意調査を実施する。自分は同調査報告を見た上で最終判断を下す」との考えを語った。
一方、全インド・アンナ・ドラビダ進歩同盟(AIADMK)のJayalalithaa女史は、この日、「州政府が、タタ・グループの二酸化チタン・プロジェクトの暫時停止を決めたのは、AIADMKの運動の勝利であり、AIADMKは政権の座にあるか否かに関わらず、常に人々の側に立っていることを証明したものに他ならない」との談話を発表した。同女史によると、当該プロジェクトはAIADMKが政権を握っていた時代に州政府がタタ・グループと覚書を交換したものだが、当時のAIADMK州政府は事業化調査の結果、環境を破壊し、住民の生活に影響を及ぼすことが明らかになったため、プロジェクトの実行を見合わせたと言う。
また連立政権の一翼を担う勤労者党(PMK:Pattali Makkal Katchi)創始者のS Ramadoss氏は「自分はタタ・グループの保証を額面通りに受け取っていない」、「自分がドラヴィダ人協会(DK:Dravidar Kazhagam)の創始者Periyarやドラビタ同盟(DMK)創始者のAnnaの後塵を拝するのは、自分自身のためではなく、人々の福祉を考えたためである」とのコメントを発表した。同氏はさらに西ベンガル州における流血事件に触れ、「我々の友人は建設的な提案を行い、州政府をガイドすべきであり、我々は可能なことは実行する」と付言した。
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