SEAnews 2007-11-05 ArtNo.40238

【チェンナイ】自動車／エネルギー／金融／情報技術／メイディア／通信ビジネスを手掛けるHindujaグループは、Oil and Natural Gas Corporation (ONGC)とその子会社Mangalore Refineries and Petrochemicals Ltd(MRPL)がアンドラプラデシュ州Kakinadaに建設中の製油所の支配権益買収を目指している。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインとインディアン・エクスプレスが10月30日伝えたところによると、HindujaグループのGopichand Hinduja社長は10月29日、兄のAshok Hinduja会長とともに、グループ企業Ashok Leylandn Ltd(ALL)と日産の軽商用車合弁契約調印式に出席後、記者会見し、以上の消息を語った。それによると、仮に買収計画が実行に移されるなら、グループのメンバー、Gulf Oil Ltd(GOL)が、カキナダ製油所権益買収の主体を務める見通しだ。グループは重質原油の30年長期供給契約を結んでおり、製油所は同契約を梃子に年間原油処理能力を当初の750万トンから2倍に拡張することもできる。グループはONGCと、製油所の権益買収交渉を進めている。ちなみにHindujaはこれ以前にIndian Oil Corporation(IOC)と、オリッサ州製油所プロジェクトで提携を試みた経緯がある。
両氏によると、グループは、電力／不動産／ヘルスケア／保険／電気通信事業に関心があるが、航空事業進出は諦めた。
Hinduja National Power Corporation Ltdはアンドラプラデシュ州Vizagに1040MW(ﾒｶﾞﾜｯﾄ)の発電所を設ける金融アレンジを間もなく完了する。同プロジェクトのコストは5000クロー(US$12.57億)と見積もられる。これは商業ベースの電力プロジェクトで、電力の75％はスポット市場で販売、残りの25％のみをアンドラプラデシュ州に供給する。適当な時機に49％の持ち分を売却することも計画している。
通信事業については、グループは15サークルの『統合アクセスサービス免許(UASL:Unified Access Service Licences)』を申請、認可を待っている。ライセンスが取得できたなら、戦略パートナーを発表する。
グループは不動産領域と病院経営に関する具体的計画を11月に発表する。カルナタカ州Bangalore／アンドラプラデシュ州Hyderabad／タミールナド州Chennaiにおいて一連の不動産開発計画を準備している。また合計5000床の病院を全国に展開する計画と言う。