SEAnews 2007-12-07 ArtNo.40381

【ムンバイ】日本ビクター(JVC Japan)は近くウッタルプラデシュ州Noida拠点のFedders Lloyd Corporation Ltd(FLCL)と、JVCブランドのLCD TV、カー・オーディオ、カムコーダをFLCLの流通網を通じて販売するディストリビューション契約を結ぶ。
インディアン・エクスプレスが12月2日、FLCL筋の消息として報じたところによると、同社はインドにおける総合的な消費者用電子製品会社になることを目指しており、JVCとの契約もその一環。1957年に創業したFLCLはディーラー2500店、ブランド・オフィス19を擁し、全国の55タウンに照準を合わせLloyd商標のエアコン、DVD、電子レンジ、洗濯機を販売している。市場調査会社ORGによると、2007年1－6月の間にFLCLは国内消費者向けエアコン市場の4.5％、DVD市場の5％、電子レンジ市場の2％のシェアを占めている。同社は2008年には新たな市場に流通網を拡大、新オフィスを設ける計画だが、Fedders Lloydブランド専門店チェーンを展開する計画は今のところないと言う。
業界観測筋によると、韓国ブランドと異なり2万クロー(US$50.29億)のインド耐久消費財市場にまだ強固な足場を築いていない日本ブランドは、アグレッシブな価格戦略を通じて既存プレーヤーと競争し、二級(Tier II)、三級(Tier III)都市におけるブランド・ビジビリティーを高め、流通網を構築、幅広い製品モデルを紹介する必要があると言う。