SEAnews 2007-12-24 ArtNo.40440

【バンガロール】インド最大手の格安航空会社Deccan Aviation Ltdの取締役会はアルコール飲料国内最大手UB Group（Vijay Mallya会長）傘下の航空会社Kingfisher Airlines Ltdとの合併を了承した。合併は今年度末までに完了する。
インディアン・エクスプレス、エコノミック・タイムズ、ビジネス・スタンダードが12月20／21日報じたところによると、UB Groupは今年5月にDeccan株を26％取得、その後46％まで買い増した。Mallya会長は、両航空会社は合併後、UB Holdingsの子会社として再出発すると語っている。またDeccanによると、合併後の社名はKingfisher Airlinesとし、Deccanのチャーター業務はDeccan創業者のG.R. Gopinath氏とUB Groupが対等出資する別会社が引き継ぐ。
Mallya会長は国際線への進出を計画しているが、政府筋によると、合併もしくは企業買収後の国際線運行権の移転について規定がないため、法務省は民間航空政策について関係閣僚による協議が必要との見解を示したという。2003年度の営業開始から5年を経たDeccanは来年9月に国際線運行権を得る。
航空業界に詳しい投資家は「フルサービス便、余計なサービスをしないノーフリル便、さらに国際線を一つの傘の下に置くことになるが、あらゆる事を一つの会社でやるのは難しい」と先行きを懸念する。また新会社が引き継ぐ累積損失は約2000クロー(US$4億8289万)に上り、高コストと激しい競争の中で収益を上げるのも容易ではなさそうだ。