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2008-01-23 ArtNo.40494
◆パンジャブ州、産業大動脈効果で外資流入期待
【チャンディガル】中央政府が、デリー・ムンバイ産業大動脈(DMIC:Delhi Mumbai Industrial Corridor)をパンジャブ州中部の都市Ludhianaまで延長することを認めたことから、パンジャブ州政府は経済成長が加速するものと期待している。
インディアン・エクスプレスが1月19日報じたところによると、パンジャブ州政府はとりわけ外国直接投資(FDI)の流入を期待している。これまでパンジャブ州は外国直接投資の誘致で、隣接するハリヤナ州に及ばず、ハリヤナ州自体がグジャラート州やマハラシュトラ州、さらにはオリッサ州等、他の多くの州に後れをとって来た。両州のFDI流入額は、2001-02年パンジャブ1億6460万米ドル、ハリヤナ4億9135万米ドル、2002-03年パンジャブ30万米ドル、ハリヤナ10億3540万米ドル、2005-06年パンジャブ1億9110万米ドル、ハリヤナ5億7540万米ドルと推移している。
DMICの開発は、その主唱者でもある日本の対インド投資を加速させる。日本資本の流入で工業パーク、道路、港湾、鉄道等のインフラ開発が進めば、DMIC周辺地域の輸出も拡大する見通しだ。
当初の計画では、DMICのカバー範囲はデリー/ハリヤナ/ウッタルプラデシュ/ラジャスタン/グジャラート/マハラシュトラの6州のみだった。しかしパンジャブ州のParkash Singh Badal首席大臣は、パンジャブ州北西部のAmritsarまで延長するよう首相に直訴した。これを受けてインド商工省産業政策振興局(DIPP:Department of Industrial Policy and Promotion)のAjay Dua次官とパンジャブ州政府のRI Singh総務次長が1月14日に会談、ルディアナまで延長することで合意した。
Badal首席大臣は、首相に宛てた陳情書の中で次のように述べている。国境地帯に位置するパンジャブ州には特別の配慮が払われるべきである。農業生産は急減し、一次産業全般がマイナス成長に陥っている。したがって工業部門のみが州経済を再生できる。産業大動脈が延長されれば、パンジャブ州はマハラシュトラ州やグジャラート州の港湾にアクセスできるようになり、物資の移動が加速されることから、輸出産業の成長が大いに刺激される。また大動脈に工業タウンや特別経済区(SEZ)が林立するなら、パンジャブ州の経済全体も浮揚されると言う。
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