SEAnews 2008-01-25 ArtNo.40513

【青島】年商162億米ドル、世界第4位の白もの家電会社Haier(海爾)が完全出資するHaier Appliances India Pvt Ltd(HAIPL)は、Anchor Daewooから最近買収したマハラシュトラ州Puneの工場における生産を開始するとともに、一連の新製品を発売、インド事業の拡張に本腰を入れている。
ヒンドゥー・ビジネス・ライン、エコノミック・タイムズ、ザ・ヒンドゥーが1月22日／23日報じたところによると、HAIPLのPranay Dhabhai取締役兼COOと海爾グループのDiao Yunfeng重役(MD)は、同社の青島オフィスを訪れたインド人記者団に以上の消息を語った。
それによると、40エーカーの敷地に設けられた工場は、昨年8月に買収手続きを完了、目下冷蔵庫の製造を手がけている。年間製造能力は33万台。洗濯機やカラー・テレビの製造も計画している。グループは、他社(施設)の買収を事業拡張の主要な戦略としており、向こう3年間に150クロー(US$3812万)を投じて一層の買収を行う計画だ。既に少なからぬ引き合いがあり、評価作業を進めている。グループは複数の米国ブランドの買収も検討している。
グループはインドを製造／輸出ハブにする計画で、プネー工場の製品の一部は既にアフリカ、西アジア、スリランカ方面に輸出している。港湾に隣接した同工場は戦略的条件を備えている。グループはインドをソーシング・ハブとしても重視している。
2008年にはエアコン、洗濯機、冷蔵庫、湯沸かし器等、一連の新製品をインド市場に紹介する。HAIPLはこれまでバックワード・リンケージの構築に努めて来たが、これからは新製品の紹介とブランド認知の拡大に努める。TVや印刷物を通じた広告の他、オンザグラウンド・プロモーションも実施する。カスタマー・ケア・センターを設け、アフター・サービスも強化する。HAIPLは21のプラネット・ハイアル・チェーンの他、4500店のディストリビューション網を保持する。
商用エアコンや商用冷蔵庫を発売し、消費者市場だけでなく、商用設備市場の開拓も図る。
2007年の売上げは350クロー(US$8896万)を記録、消費者用電子製品市場の2％のシェアを占めたが、2008年には500クロー(US$1.27億)の年商達成を目指すと言う。