SEAnews 2008-02-18 ArtNo.40620

【バンガロール】組込システム(SOC)、マイクロコントローラ、ディスクリート半導体ソルーションの提供を手がけるNECエレクトロニクス(NECE)は、今後2年間に急成長が予想されるインド電子産業市場を開拓するため、カルナタカ州Bangaloreに連絡事務所を開設した。
ビジネス・スタンダード、ヒンドゥー・ビジネス・ライン、デカン・ヘラルドが2月14日報じたところによると、NECEは域内拠点のグローバル・ビジネスに技術支援や先端的デザイン・サービスを提供するとともに、NECE製装置の導入を支援する。この他、家電／自動車／産業用装置領域のNECE顧客がインドに設けたデザイン・ハウスに技術支援や製品情報も提供する。
NECEは2010－11年までにインド事務所を通じ120億円の売上げを達成することを目指しており、内訳はインド国内売上げが20億円、多国籍企業売上げ(国際市場向け新デザイン売上げ)が100億円。
中島俊雄代表取締役兼社長が13日語ったところによると、バンガロールは世界の主要なテクノロジー及びデベロプメント・ハブであり、インドは急成長するアジア半導体市場の中心になりつつある。バンガロール連絡事務所の設置はNECEのローカル及びグローバル顧客に対するコミットメントの表明でもある。
インド半導体協会(ISA:India Semiconductor Association)とFrost & Sullivanの共同報告書によれば、インドの電子製品消費は2003年以来10～12％の成長を遂げており、世界市場の6～8％の伸びを上回る。インド亜大陸の電子製品市場は2010年の1500億米ドルから2015年の3500億米ドルに成長を遂げる見通しだ。
NECEは、家電／自動車／モーターサイクル向けオールフラッシュ・マイクロコントローラ、無停電電源装置バッテリー・システムや電気メータ用の電力管理装置、セットトップボックス用のEMMA(electronics miniaturisation for mobile applications)ソリューションを提供すると言う。
NEC Electronics India(NECEI)のKrishnan Neelakantan主任によると、同社はインドにおける市場シェアを拡大するため、サード・パーティー販売代理及びハードウェア＆ソフトウェア設計会社のネットワークを構築する。しかしグローバル顧客に対するサービス料金は日本の本社を通じて徴収するため、この種のサービスは間接的なものになると言う。