SEAnews 2008-03-12 ArtNo.40718

【ニューデリー】昨年、三洋と三洋ブランドの冷蔵庫をアジア市場で販売する合弁契約を結んだ中国家電会社Haier Group Corp(海爾)の子会社Haier Appliances India Pvt Ltd(HAIPL)はインド・ブランドの買収を計画している。
ビジネス・スタンダード、ザ・ヒンドゥー、エコノミック・タイムズが3月7／8日伝えたところによると、HAIPLのPranay Dhabhai重役(COO)は6日、エアコン／冷蔵庫の新製品をお披露目するとともに以上の計画を明らかにした。それによると目下耐久消費財ブランドの買収交渉を進めている。
過去2年間にLenovoはパーソナル・コンピューター領域でIBMブランドを、TCLは電子製品領域でRCAブランドを買収、それぞれ損失を被ったが、Haierは依然積極的な買収戦略を採用しており、米国ブランドの買収を通じ、世界市場に足場を築くことを目指している。
HAIPLは2007年に325クロー(US$8014万)の売上げを実現、2009年には550クロー(US$1.36億)の達成を目指している。同社は2004年以来、2万5000クロー(US$61.64億)のインド耐久消費財市場で2％のシェアを獲得した。
HAIPLは昨年Anchor Daewooの家電ビジネス買収を通じ、マハラシュトラ州Pune県Ranjangaonの冷蔵庫製造施設を手に入れた。これは同社にとってインドにおける初の製造拠点になる。同社はこれまでウタランチャル州Dehradunで洗濯機とカラー・テレビジョン(CTV)を、同州Haridwarでエアコンを、それぞれサードパーティー製造業者を通じて調達、LCD／プラズマTV及びスプリット・エアコンは輸入して来た。
HAIPLは将来インドを製造・輸出拠点とし、インドから東欧、西アジア、アフリカ、スリランカ方面に輸出する計画だ。プネー工場の冷蔵庫製造能力を現在の年間35万台から今年内に100万台に拡張しA製品の25％を輸出する。
今年はまた、商用の冷機・冷蔵庫市場への進出も予定しており、一連の新製品を紹介する。また湯沸かし器の発売も計画していると言う。
この日、HAIPLは、スプリット・エアコン16モデル、ウィンドー・エアコン9モデルの他、一連の霜取り不要冷蔵庫と直冷式冷蔵庫をお披露目した。