SEAnews 2008-05-09 ArtNo.40969

【コルカタ】Videoconグループは西ベンガル州Kolkata市内Taratola工場における液晶パネル製造事業に100クロー(US$2460万)を投じる。同投資後、Taratola工場は1日1000ユニットの液晶パネルを製造できるようになる。
ビジネス・スタンダードが5月7日伝えたところによると、Videocon Kitchen Appliances India Limited(VKAIL)のGoutam Sengupta副社長兼COOはこのほど、以上の計画を語った。それによると、テレビやコンピューターの販売とセットにしてLCDパネルを販売する計画で、LCDテレビジョンとLCDコンピューターの高い需要を梃子に同社の売上げを30％拡大できるものと期待している。
VKAILは多国籍家電メーカー等との競争が過熱する中で、農村市場の開拓に照準を合わせる戦略を採用している。同社はミドル・マーケット・セグメントの洗濯機、テレビジョン、電子レンジ等を販売しており、西ベンガル州農村部における売上げが同社年商の75％前後を占めるものと見ている。
Videoconは西ベンガル電子産業開発公社(Webel:West Bengal Electronics Industry Development Corporation Limited)と、消費者用電子製品の合弁製造に関する交渉を進めている。現在グループは同州のSalt Lake、コルカタ近郊Taratolla、Siliguriにそれぞれ製造拠点を設けている。
インド商工会議所連盟(FICCI:Federation of Indian Chambers of Commerce and Industry)の最近の調査報告によると、プラズマ／LCDを含むハイエンド・フラット・パネルTV市場は100％の成長が見込まれる。非情報技術(IT)消費者用電子製品の市場規模は現在3万5000クロー(US$86.11億)前後と見積もられる。一方、農村耐久消費財市場は年率25％の成長が見込まれ、都市部市場の7～10％の伸びを上回る。都市部では買い換えとアップグレード需要が中心になっている。最近のコスト上昇に伴う製品の値上げに関わらず、ハイエンド製品が現在ばかりでなく、将来の成長も牽引する見通しと言う。