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2008-05-12 ArtNo.40982
◆パソコンと電話機間の通話を間もなく許可
【ニューデリー】間もなくパーソナル・コンピューター(PC)から固定式電話機や携帯電話機に電話をかけることができるようになる。インドでは目下のところこうした方式の通話は認められていないが、インド電気通信監督局(TRAI:Telecom Regulatory Authority of India)は近くPCと電話機間の通話を許可する見通しだ。
インディアン・エクスプレスが5月9日伝えたところによると、これに伴い長距離ダイヤル直通電話(STD:Subscriber Trunk Dialing)料金が大幅に下降し、国内長距離電話(NLD:national long distance)制度にもオーバーホールが加えられることになる。消息筋によると、TRAIは5月12日に公報を通じ各方面に同問題に関する意見提起を求める見通しだ。
今日、インターネット・サービス・プロバイダー(ISP)は、インターネット電話(VoIP:Voice Over Internet Protocol)の便宜提供を認められているが、これはPCとPC間に限定されており、PCと電話機間の通話がなされた際には、直ちにラインが切断されるよう特殊な装置がシステムに組み込まれている。
目下のところ、国内長距離電話は、Bharat Sanchar Nigam Limited(BSNL)/Bharti Airtel/Reliance Communications/Tata Communicationsのネットワークを通じてのみ行うことができる。この種のサービスを提供するものは2.5クロー(US$62万)のNLDライセンス料を支払わねばならない。
しかし、PCと電話機間のインターネット電話が許可されれば、名目的な1ルピーのライセンス料を徴収されているISPも長距離電話サービスを提供できるようになり、ISPは膨大な新ビジネス機会を手にすることになる。
現在、長距離電話網を保持せぬ電話会社が長距離電話サービスを提供する際には1分当たり0.65ルピーの長距離電話網使用料を徴収されるが、インターネットを通じた長距離電話であれば、その種の料金は不要になる。
仮想移動体通信事業者(MVNO:Mobile Virtual Network Operator)制度を導入するためのステップが既に踏み出されている今、PCと電話機間のインターネット電話は最後に残された障壁と言え、これが突き崩されるならインドのテレコム産業は完全に開放されることになると言う。
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