SEAnews 2008-05-21 ArtNo.41012

【チェンナイ】画像処理技術や監視カメラ(CCTV)の製造を手がけるCBC株式会社は完全出資子会社CBC Corporation (India) Private Ltd(CBCCI)を設立、インド市場への直接進出を果たした。
ビジネス・スタンダードとインディアン・エクスプレスが5月16／19日、CBCの発表を引用し報じたところによると、既に26年前からインドにその製品を投入して来たCBCは、監視製品の需要が高まる中、3年前の代表事務所に続き、このほど完全出資子会社を設立した。目下のところ日本と中国から製品を輸入している同社は、2年内にカルナタカ州Bangaloreにカメラ製造施設を設ける可能性も検討している。
画像処理情報技術事業部の谷村典洋取締役によると、5月1日に輸入ライセンスを取得したため、暗闇の中で2～3キロ先の目標を目視可能なレーザーカメラを含む全ての製品をインド市場に投入できるようになった。また直接拠点を設けたことにより、顧客のニーズに応じ迅速に技術支援を提供できる。
世界24カ国に拠点を有する年商23億米ドルのCBCは、監視カメラ、工業用光学製品、化学製薬製品、医療機器、精密機器、プラスチック繊維等を手がける7部門を傘下に有する。監視カメラ事業はグループ売上げの25％に貢献している。
インドに製造拠点を設ける際には地元パートナーと提携する可能性も検討する。目下事業化調査を進めており、投資額は300万～400万米ドル、100人の雇用を予定している。同工場の製品はインド国内の需要に応じる他、第三国に輸出する。CBCは世界的に年間50万台のカメラを製造しており、インドでは年間5万台の製造を目指す。
ビデオ監視システムとアクセス制御システムを含むインドの警備ソリューション市場は1000クロー(US$2.3419億)以上にのぼるものと予想される。この内ビデオ監視システム市場は350クロー(US$8196万)ほどで年率25％の成長を遂げている。CBCのインド売上げは目下約2000万米ドル。2年内にCCTVの販売だけで50クロー(US$1171万)を実現、3年内に監視システム市場の20％のシェア獲得を目指す。ちなみに同社は米国CCTV市場の35％のシェアを握っている。
CBCCIの西川富造常務取締役(MD)によると、目下、Reliance Retail／Future Retail／Aditya Birla Retail／Rahejas／Indiabulls／Piramals等と、これら企業の小売りチェーンにCBC商標のCCTVコーナーを設ける商談を進めていると言う。